必要な道具と材料

必要な道具と材料

安全で確実なミラーの取り付け方法について、岡本鏡店の施工実績を基にできるだけわかりやすく解説します。あくまでも一例ですので、お買い上げ品を実際どのように取り付ければよいのかなど、ご不明な点がありましたら何なりとお問い合せ下さい。ご質問やお問い合せ内容はできるだけ具体的にお願いします。

岡本鏡店推奨のミラーの吊り方

ミラー裏側に予めお付けしているチェーンや固定金具など吊り方について解説します。

吊り方 吊り方と吊り具の説明 吊り具の写真
ひも 最も簡単で単純な吊り方です。額縁を吊り下げる要領と同じです。小さくて軽い鏡の時に使用しています。
吊るす前には必ず結び目が緩んでいないかお確かめ下さい。また1年に一度程度はひもが劣化していないか点検して下さい。
ミラーのひも吊り
チェーン ひもに比べ強度は増しますが、1点で吊り下げるため壁への負担を考慮し重量が5kg程度までのミラーで使用しています。引っ掛け部分は輪になっていますので吊り下げる時に便利です。チェーンがよじれないように吊り下げるのがポイントです。 ミラーのチェーン吊り
三角型吊り金具 フレームの上端左右に取付けて2ヶ所で吊り下げる時に使います。ひもやチェーンは1ヶ所で吊り下げるため壁面の一点にミラーの重量がかかりますし触ると動きますが、この金具を使うとミラーの重量を2ヶ所に分散できるため少し重量のあるミラーでも取付け可能になります。10kg程度の重量のミラーに使います。 ミラーの三角型吊り金具吊り
ドッコ式固定金具 フレームミラーを取付ける時にいつも使う方法です。少し難度は上がりますが「確実性」、「見栄え」とも最良だと思います。振れ止め金具を併用して4ヶ所で固定するので重量が20kg程度ある重いミラーでも1ヶ所当りの荷重が四分の一に分散できる利点があります。金具の厚みは1mmですから取り付けた時にミラーが壁にほぼ沿ったような状態で設置できます。
※トッコ式固定金具と振れ止め金具仕様のミラーについては、当店で予め設置した上お届けしております。通常は縦長使い用に設置していますので、横長使いご希望時はご注文の際にお知らせ下さい。
ミラーの独鈷式固定金具吊り
ミラー固定バー ミラー裏面が木製で真っ平な時に用いる固定金具です。従いまして、どんなミラーにでも使える固定金具ではありません。同じ形状をした2枚の固定金具を1枚はミラー側へ引っ掛かりを下向きにして、もう一枚は壁側に引っ掛かりを上向きにして嚙合わせるようにして固定します。 ミラーの固定バー吊り
振れ止め金具 振れ止め金具は底辺に突起部分だけを突出させた状態でフレームの下辺左右に設置します。
トッコ式固定金具やミラー固定バーが推奨取付具の場合ほとんど必ず用います。なお、三角型吊り金具で設置する場合も使うことができます。
ミラー振れ止め金具固定


ミラーの設置に必要な道具類

必要な道具、あると便利な道具をわかりやすく表にまとめました。

道具の名前 道具の説明と必要度 道具の写真
鉛筆 マーキングをするのに使用します。ボールペンでもいいですが、鉛筆はあとで消せる利点があります。
★ ★ ★ 必要です
ミラーの取り付けに使う鉛筆
メジャー 巻尺タイプの方がいいのですが無ければ棒状の物差しでも代用できます。使い方のコツは始点を100mmのメモリに合わせること。例えば始点から550mmにマークをしたい時は、始点を100mmに合わせて650mmの地点に印をします。
★ ★ ★ 必要です
ミラーの取り付けに使うメジャー
錐(きり) 印をしたポイントに穴を開ける際に使います。無ければ千枚通しなどで代用できます。
★ ★ ★ 必要です
ミラーの取り付けに使う錐(きり)
プラスのねじまわし ネジをねじ込むのに使いますので、できれば大きいものと小さいものをご用意下さい。ネジを回すだけではなく壁に大きな穴を開けたりする時にも使います。
★ ★ ★ 必要です
かなづち(ハンマー) 石膏ボードの壁の時、ネジをねじ込みたいポイントに下地があるかくぎを打ち込んで調べる際に使います。またコンクリートの場合はくぎを打ってくぼみ(あたり)を付ける時に使います。
★ ★ ★ 必要です
ミラーの取り付けに使うかなづち
水平器 左右の取り付けポイントが水平になる様に調べる道具です。最近はスマホアプリもある様ですので絶対に必要な工具ではありません。
★ あれば便利です
ミラーの取り付けに使う水平器
脚立 高いところに印をしたりする際に使います。なければ椅子などで代用して下さい。
★ あれば便利です
ミラーの取り付けに使う脚立
カッターナイフ とっこ式固定金具をフレームに再設置したりする時には必ず使いますが、絶対にないと困る道具ではありません。ただ役立つ場面もありますのでやはりあると便利です。
★ ★ おすすめです
ミラーの取り付けに使うカッターナイフ
固形石鹸 ネジに少量付けると滑りがよくなりねじ込みやすくなります。手を洗うためではなく潤滑油の代用品です。特に木下地の時には効果抜群です。水にぬらさずに使って下さい。
★ ★ おすすめです
ミラーの取り付けに使う石鹸
電動ドリル コンクリートの壁を削孔する際には必ず必要です。硬いコンクリートでも削孔できる振動ドリルをおすすめします。
タイル壁の時も使います。
★ ★ ★ 必要です
ミラーの取り付けに使う電動ドリル
穴を開けたい位置にくぼみを付けるのに使います。特にコンクリートの場合はいきなりドリルを使うと開け位置がずれてしまうので釘は必需品です。
★ ★ ★ 必要です
ミラーの取り付けに使う釘
ミラー用吸盤 ミラーを持ち上げる時に使います。ミラー表面に付けハンドルを握って持ち上げます。ミラーを設置する時にあると大変便利です。
★ ★ おすすめです
ミラーの取り付けに使う吸盤
掃除機 コンクリートを削孔した際には粉が飛散するので、掃除機を使って吸引しながら施工すると周りが汚れずに済みます。
★ ★ おすすめです
ミラーの取り付けに使う掃除機
計算機 取付位置を割り出す時の計算は、暗算よりも計算機を使う方が正確ですのであると便利です。
★ あれば便利です
ミラーの取り付けに使う計算機
ヒッパー ボードファスナーを壁に取り付けるのに使います。ボードファスナーとは石膏ボードや薄いベニヤ板の壁の時に利用するアンカープラグの一種です。分類上は「★ ★ おすすめです」ですがこのプラグを使う時には必要です。
★ ★ おすすめです
ミラーの取り付けに使うヒッパー


ミラーの設置に必要な材料

ミラーを設置するについて、どんな材料が必要なのかわかりやすく表にまとめました。

材料名 材料の説明と対応する壁 材料の写真
プラスタボードアンカー このアンカーを使うとネジの効かない石膏ボードの壁にもネジが使えるようになります。下の図のように、ねじ回しでボード壁にねじ込んで埋設します。
ミラーの取り付け材料のプラスタボードアンカー
ミラーの取り付けに使う鉛筆
タッピングネジ プラスタボードアンカーや木下地、コンクリート、タイルなどほとんどの壁で使います。コンクリートやタイルの場合は、カールプラグと併用します。
※プラスタボードアンカーには付属しています。
ミラーの取り付け材料のタッピングネジ
カールプラグ コンクリートやタイルの場合、ドリルで削孔した後にカールプラグを打ち込んでネジをねじ込みます。 ミラーの取り付け材料のカールプラグ
エックスフック 石膏ボードの壁に有効です。ピンを3本打ち込むだけですので簡単に設置できます。手軽に取り付けたい時などに便利です。耐荷重は5kgですので2個使うと10kg程度のミラーなら使用可能です。
木下地のある壁にも使えます。
ミラーの取り付け材料のエックスフック
軽鉄用ネジ 軽鉄とは軽量鉄骨の略で薄いスチールでできた下地材です。軽鉄下地には、先端が尖りネジ切が急な軽鉄専用のネジを使って設置します。 ミラーの取り付け材料の軽鉄用ネジ
ボードファスナー プラスタボードアンカーと同じように、主に石膏ボードの壁で使用します。プラスタボードアンカーとの違いは、下の図のように壁を裏側から挟みこんで固定する点です。ボードファスナーはヒッパーという専用工具を使って施工します。壁の厚みに応じて種類がありますので薄い化粧板等でも使えます。
ミラーの取り付け材料のボードファスナーの使い方
ミラーの取り付け材料のボードファスナー
両面テープ 2箇所で吊り下げた場合などでミラーの浮きを防ぐ際等で使用します。紙状ではなく肉厚のテープをご用意下さい。ただし必要度は低い材料です。 ミラーの取り付け材料の両面テープ


壁の種類と適切な取り付け方

ご自身でウォールミラーを取り付ける場合は、壁が何でできているのかを見極める作業が必要です。「どんな壁か」がわかったら、壁の種類に応じた取り付け方のページをご覧下さい。

石膏ボードの壁

一番多く使われています。叩いてみると「ボン、ボン、」と中が空洞のような音がします。虫ピンなどを刺すと、引き抜いた時にピンが白くなっていたら石膏ボードです。

取り付け方など詳しくはこちら
石膏ボードの壁


コンクリートの壁

マンションやビルなど規模の大きい建物に多い壁です。叩くと石のような硬さが伝わってきます。

取り付け方など詳しくはこちら
コンクリートの壁


木下地のある壁

9mmベニヤやコンパネといった分厚い木材を使って仕上げ、施工性を上げた壁のことをいいます。

取り付け方など詳しくはこちら
木下地のある壁


土壁やその他の壁

竹格子の下地の上に土材(漆喰)を塗り重ねた壁です。ただし、石膏ボードに珪藻土などを塗って仕上げている場合もありますので見極めが大切です。

取り付け方など詳しくはこちら
土壁やその他の壁

石膏ボード壁への取り付け

石膏ボード壁への取り付け

マンション、戸建てを問わず、最近の建物はほとんど石膏ボードが使われています。理由は耐火性に優れているからです。石膏ボード自体には十分な硬さや強度がありませんが、工夫をするとほぼ何でも取り付けは可能です。叩いてみると「ボン、ボン、」と中が空洞のような音がします。虫ピンなどを刺すと、引き抜いた時にピンが白くなっていたら石膏ボードです。ちなみに壁を叩くと音の変化で裏の間柱の位置がわかるとよく言いますが、石膏ボード壁ではほとんど不可能で、かえって施工ミスにつながりかねませんので注意が必要です。

ミラー石膏ボード壁への取り付け

使用する道具
◆必須◆

・鉛筆

・メジャー

・錐

・プラスねじ回し

・かなづち(エックスフック使用時のみ)
◆あると便利◆

・水準器

・脚立

・吸盤

必要な材料
・石膏ボード用アンカプラグ

・タッピングネジ

・エックスフック(使用する場合のみ)

とっこ式固定金具による設置

1. 取付位置を決める
設置したい高さや左右の位置を決めます。設置する高さの目安は、フレームの上端が床面から180センチから200センチ程度で一番きれいに見える高さです。
ミラー取り付け高の目安


2. 取付用ネジの位置を決める
同梱している採寸表を基にドッコ式固定金具が引っ掛かるネジ位置を鉛筆で印します。メジャーを使ってミリ単位まで正確に測り印しすることと、左右が水平になることを心掛けて下さい。
ミラー取付用ネジの位置を決める


3. 錐で下穴を開ける
壁に錐で下穴を開けます。この下穴はガイドの役割ですので最後まで刺し通す必要はありません。
ミラー錐で下穴を開ける


4. 石膏ボード用アンカプラグをねじ込む
下穴に石膏ボード用アンカプラグの先端を合わせて、プラスねじ回しを使ってねじ込みます。最初は空回りしますが何回転かするとグリグリ入っていきます。
ミラー石膏ボード用アンカプラグをねじ込む


5. タッピングネジをねじ込む
石膏ボード用アンカプラグが最後までねじ込めたら、石膏ボード用アンカプラグの+部分に付属のタッピングネジをネジ切部分が3~5ミリ程度になるまでねじ込んで下さい。
ミラータッピングネジをねじ込む


6. ミラーを仮設置する
ネジ位置左右にネジが設置できたらミラーを仮設置し、振れ止め金具の位置を鉛筆で印しミラーを取り外して下さい。
ミラーミラーを仮設置する


7. 石膏ボード用アンカプラグをねじ込む
振れ止め金具の位置に石膏ボード用アンカプラグねじ込んで下さい。
ミラー石膏ボード用アンカプラグをねじ込む


8. ミラーを本設する
ミラーを再設置したのち、振れ止め金具をタッピングネジで止め付け本設します。
ミラーを本設する

ミラー固定バーによる設置

1. 取付位置を決める
設置したい高さや左右の位置を決めます。設置する高さの目安は、フレームの上端が床面から180センチから200センチ程度で一番きれいに見える高さです。
ミラー取り付け高の目安その2


2. 取付用ネジの位置を決める
同梱している採寸表を基にミラー固定バーの取付け位置を決め、鉛筆で水平線を引いてバーを所定の位置にあてがいネジ位置を鉛筆で印します。メジャーを使ってミリ単位まで正確に測り印しすることと、左右が水平になることを心掛けて下さい。
ミラー取付用ネジの位置を決める


3. 錐で下穴を開ける
壁に錐で下穴を開けます。この下穴はガイドの役割ですので最後まで刺し通す必要はありません。
ミラー錐で下穴を開ける


4. 石膏ボード用アンカプラグをねじ込む
下穴に石膏ボード用アンカプラグの先端を合わせて、プラスねじ回しを使ってねじ込みます。最初は空回りしますが何回転かするとグリグリ入っていきます。
ミラー石膏ボード用アンカプラグをねじ込む


5. ミラー固定バーを設置する
石膏ボード用アンカプラグが最後までねじ込めたら、ミラー固定バーを付属のネジで取り付けます。石膏ボード用アンカプラグの+部分に付属のタッピングネジをねじ込んで下さい。
ミラーミラー固定バーを設置する


6. ミラーを仮設置する
ネジ位置左右にネジが設置できたらミラーを仮設置し、振れ止め金具の位置を鉛筆で印しミラーを取り外して下さい。
ミラーミラーを仮設置する


7. 石膏ボード用アンカプラグをねじ込む
振れ止め金具の位置に石膏ボード用アンカプラグねじ込んで下さい。
ミラー石膏ボード用アンカプラグをねじ込む


8. ミラーを本設する
ミラーを再設置したのち、振れ止め金具をタッピングネジで止め付け本設します。
ミラーを再設置したのち、振れ止め金具をタッピングネジで止め付け本設します

エックスフックによる設置

1. 取付位置を決める
設置したい高さや左右の位置を決めます。設置する高さの目安は、フレームの上端が床面から180センチから200センチ程度で一番きれいに見える高さです。
ミラー取付位置を決める


2. エックスフックを取り付ける
位置が決まったら、付属のピン3本を使いかなづちで打ち付け設置します。左右に取り付けて2ヶ所で吊り下げる場合は、メジャーを使って正確に採寸して下さい。
ミラーエックスフックを取り付ける


3. ミラーを本設する
エックスフックを取付けし終わったら、ミラーを吊り下げて完了です。
エックスフックを取付けし終わったら、ミラーを吊り下げて完了です


岡本鏡店オリジナル 日本製シンプルミラーを見る

日本製、国産ウォールミラーのカテゴリーページ

コンクリート壁への取り付け

コンクリートの壁への取り付け

コンクリートは、マンションやビルなど規模の大きい建物に多い壁です。叩くと石のような硬さが伝わってきます。マンションの場合、隣家との境界やベランダ側はコンクリート壁の場合があります。コンクリートは重量物を吊り下げられるだけの十分な強度がありますので鏡の重さを気にする必要がありませんが、ネジ穴を開けるには電動ドリルが必要です。 ミラー取り付け高の目安

使用する道具
◆必須◆

・鉛筆

・メジャー

・釘

・電動ドリル

・かなづち

・プラスねじ回し
◆あると便利◆

・水準器

・脚立

・掃除機

・固形石鹸

・吸盤

必要な材料>
・カールプラグ

・タッピングネジ

とっこ式固定金具による設置


1. 取付位置を決める
設置したい高さや左右の位置を決めます。設置する高さの目安は、フレームの上端が床面から180センチから200センチ程度で一番きれいに見える高さです。
ミラー取り付け高の目安


2. 取付用ネジの位置を決める
同梱している採寸表を基にドッコ式固定金具が引っ掛かるネジ位置を鉛筆で印します。メジャーを使ってミリ単位まで正確に測り印しすることと、左右が水平になることを心掛けて下さい。
ミラー取付用ネジの位置を決める


3. 釘で下穴を開ける
印しした位置に正確に釘をあてがい、かなづちで叩いて穴を開けます。この下穴はガイドの役割ですので少しくぼみが付く程度で十分です。
ミラー釘で下穴を開ける


4. 電動ドリルで削孔する
下穴に電動ドリルの錐先端を合わせて削孔します。削孔時にはコンクリートの粉がでますので、掃除機を近づけて吸い取ると汚れを最小限に抑えられます。
ミラー電動ドリルで削孔する


5. カールプラグを打設する
削孔し終わったら、かなづちを用いてカールプラグを打設します。
ミラーカールプラグを打設する


6. タッピングネジをねじ込む
カールプラグの打設が終わったら、タッピングネジをネジ切部分が3~5ミリ程度になるまでねじ込んで下さい。
ミラータッピングネジをねじ込む


7. ミラーを仮設置する
ネジ位置左右にネジが設置できたらミラーを仮設置し、振れ止め金具の位置を鉛筆で印しミラーを取り外して下さい。
ミラーミラーを仮設置する


8. 電動ドリルで削孔する
振れ止め金具の位置を電動ドリルで削孔しカールプラグを打設します。
ミラー電動ドリルで削孔する


9. ミラーを本設する
ミラーを再設置したのち、振れ止め金具をタッピングネジで止め付け本設します。
ミラーを本設する

ミラー固定バーによる設置


1. 取付位置を決める
設置したい高さや左右の位置を決めます。設置する高さの目安は、フレームの上端が床面から180センチから200センチ程度で一番きれいに見える高さです。
ミラー取り付け高の目安その2


2. 取付用ネジの位置を決める
同梱している採寸表を基にミラー固定バーの取付け位置を決め、鉛筆で水平線を引いてバーを所定の位置にあてがいネジ位置を鉛筆で印します。メジャーを使ってミリ単位まで正確に測り印しすることと、左右が水平になることを心掛けて下さい。
ミラー取付用ネジの位置を決める


3. 釘で下穴を開ける
印しした位置に正確に釘をあてがい、かなづちで叩いて穴を開けます。この下穴はガイドの役割ですので少しくぼみが付く程度で十分です。
ミラー釘で下穴を開ける


4. 電動ドリルで削孔する
下穴に電動ドリルの錐先端を合わせて削孔します。削孔時にはコンクリートの粉がでますので、掃除機を近づけて吸い取ると汚れを最小限に抑えられます。
ミラー電動ドリルで削孔する


5. カールプラグを打設する
削孔し終わったら、かなづちを用いてカールプラグを打設します。
ミラーカールプラグを打設する


6. ミラー固定バーを設置する
カールプラグの打設が終わったら、ミラー固定バーをタッピングネジで取り付けます。なお、一度に全ての穴を削孔するのではなく、どちらか端の穴をまず削孔し固定バーを仮止めしてから次の穴開け位置を決め削孔するという風に施工すると、穴位置がずれたり固定バーが斜めになってしまったりすることがなくなります。
ミラー固定バーを設置する


7. ミラーを仮設置する
ネジ位置左右にネジが設置できたらミラーを仮設置し、振れ止め金具の位置を鉛筆で印しミラーを取り外して下さい。
ミラーを仮設置する


8. 電動ドリルで削孔する
振れ止め金具の位置を電動ドリルで削孔します。
ミラー電動ドリルで削孔する


9. ミラーを本設する
ミラーを再設置したのち、振れ止め金具をタッピングネジで止め付け本設します。
ミラーを本設する

チェーンや三角型吊り金具による設置


上の方法に準じてネジを設置し吊り下げて下さい。 なお、コンクリート壁にはエックスフックは使用できません。
ミラーチェーンや三角型吊り金具による設置

岡本鏡店直輸入ミラー オリジナルヨーロピアン調ミラーを見る

直輸入イタリア製ミラーと岡本鏡店オリジナルヨーロピアン調ミラー

木下地への取り付け

木下地のある壁への取り付け

木下地は壁施工の際にリクエストしない限り、使われることはほとんどないと思います。逆にリクエストしておくと簡単にネジがねじ込めますので施工性が上がります。木下地は壁材そのものを9mmベニヤやコンパネで造ってしまう場合もありますが、石膏ボードなど表面の化粧板の裏側に配置することの方が多いように思います。なお、硬くてネジがねじ込めないというような場面に遭遇した時は、錐で穴を開けなおすか、ネジに固形石鹸を着けて潤滑油の代わりにするとうまくいきます。 ミラー木下地のある壁への取り付け

使用する道具

◆必須◆

・鉛筆

・メジャー

・プラスねじ回し

・錐
◆あると便利◆

・水準器

・脚立

・固形石鹸

・吸盤

必要な材料

・タッピングネジ

とっこ式固定金具による設置


1. 取付位置を決める
設置したい高さや左右の位置を決めます。設置する高さの目安は、フレームの上端が床面から180センチから200センチ程度で一番きれいに見える高さです。
ミラー取り付け高の目安


2. 取付用ネジの位置を決める
同梱している採寸表を基にドッコ式固定金具が引っ掛かるネジ位置を鉛筆で印します。メジャーを使ってミリ単位まで正確に測り印しすることと、左右が水平になることを心掛けて下さい。
ミラー取付用ネジの位置を決める


3. 錐で下穴を開ける
壁に錐で下穴を開けます。下地に固さを感じた時は力を入れて少し強めに開けて下さい。あまり固さを感じない場合はガイド程度でも差し支えありません。
ミラー錐で下穴を開ける


4. タッピングネジをねじ込む
ねじ回しでタッピングネジをねじ込んで下さい。コツはまっすぐにねじ込むこと。斜めになったりしないようにねじ込んで下さい。固くてねじ込めない時は無理をせず下穴を開けなおすか、ネジに固形石鹸をなじませてからねじ込んで下さい。なお、固形石鹸は湿り気のない状態でなじませて下さい。
ミラータッピングネジをねじ込む


5. ミラーを本設置する
ネジ位置左右にネジが設置できたらミラーを設置し、振れ止め金具の位置に錐で穴を開け上の要領でネジ止めして下さい。
ミラーを本設置する

ミラー固定バーによる設置


1. 取付位置を決める
設置したい高さや左右の位置を決めます。設置する高さの目安は、フレームの上端が床面から180センチから200センチ程度で一番きれいに見える高さです。
ミラー設置したい高さや左右の位置を決める


2. 取付用ネジの位置を決める
同梱している採寸表を基にミラー固定バーの取付け位置を決め、鉛筆で水平線を引いてバーを所定の位置にあてがいネジ位置を鉛筆で印します。メジャーを使ってミリ単位まで正確に測り印しすることと、左右が水平になることを心掛けて下さい。
ミラー固定バーの取付け位置を決める


3. 錐で下穴を開ける
壁に錐で下穴を開けます。下地に固さを感じた時は力を入れて少し強めに開けて下さい。あまり固さを感じない場合はガイド程度でも差し支えありません。
ミラー錐で下穴を開ける


4. ミラー固定バーを設置する
ミラー固定バーをタッピングネジで取り付けます。
ミラー固定バーを設置する


5. ミラーを本設置する
ミラーを設置し、振れ止め金具の位置に錐で穴を開け上の要領でネジ止めして下さい。
ミラーを設置し振れ止め金具の位置に錐で穴を開け上の要領でネジ止め

チェーンや三角型吊り金具による設置


上の方法に準じてネジを設置し吊り下げて下さい。
ミラーチェーンや三角型吊り金具による設置

エックスフックによる設置


1. 取付位置を決める
設置したい高さや左右の位置を決めます。設置する高さの目安は、フレームの上端が床面から180センチから200センチ程度で一番きれいに見える高さです。
ミラー取り付け高の目安


2. エックスフックを取り付ける
位置が決まったら、付属のピン3本を使いかなづちで打ち付け設置します。左右に取り付けて2ヶ所で吊り下げる場合は、メジャーを使って正確に採寸して下さい。
ミラーエックスフックを取り付ける


3. ミラーを本設する
エックスフックを取付けし終わったら、ミラーを吊り下げて完了です。
ミラーを本設する

土壁やその他の壁

土壁やその他の壁への取り付け

土壁

竹格子の下地の上に土材(漆喰)を塗り重ねた壁です。土壁は重量物を支えられるだけの十分な強度がないため、直接土壁にミラーを設置するのは大変難しいですので鴨居や桟を利用して吊り下げます。土壁にどうしても直接設置したい場合は、壁に直径4~5mm程度の穴を開けてカールプラグを打設しネジ止めするという方法があります。ただしこの方法はかなりリスキーで難度も高いため、岡本鏡店でもほとんど採らない方法です。カールプラグの打設についてはコンクリート壁への取り付けページを参考にして下さい。なお、一見土壁のようでも石膏ボードに珪藻土などを塗って仕上げていることがあります。この場合は石膏ボード壁への取り付けと同じ要領で設置が可能ですので見極めが大切です。

化粧板の壁

厚さ3ミリ程度の薄いベニヤの化粧板を貼った壁で古い家屋に時々見られます。化粧板の壁は石膏ボードの壁と違い下地の桟木が比較的簡単に見つけられます。手で押してみて固い箇所や、よく見ると細い釘がベニヤ板に打ち付けられている部分があります。その部分にネジをねじ込むと吊り下げられるはずです。また、ボードファスナーというアンカープラグを使うと中空部分でも取り付けられます。ボードファスナーについては、前ページの「ミラーの設置に必要な材料」をご覧下さい。

タイルの壁

タイル壁は、コンクリートの壁と同じ方法で取り付けをします。気を付けたいのはタイル表面を削孔するとタイルが割れてしまう恐れがありますので目地を削孔することです。

軽鉄下地の壁

壁を作る際に用いる桟木は木桟の場合と軽鉄下地の場合があります。木桟はタッピングネジがねじ込めますのでほとんど苦労なく施工できますが、軽鉄の場合タッピングネジはなかなかねじ込めませんので軽天ビスを用いて施工します。軽天ビスについては、前ページの「ミラーの設置に必要な材料」をご覧下さい。

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